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地域との取り組み

専門学校日本工科大学校 建築学部と地域との取り組み

専門学校日本工科専門学校は学生の知識・技術の向上、実践経験の蓄積を目指し、随時学外での取り組みを通して多くの経験を積むことができます。 その中でも一部ですが、新聞などに掲載された実際の取り組みをPick upしてご紹介いたします。

「阪神」の恩、仮設住宅に

被災地の心の支えとなる仮設住宅建築の取り組み
2011年3月に発生した東日本大震災。岩手県の海外線を中心に広く大きな被害を受けた凄惨な災害となりました。 その内の岩手県陸前高田市にて専門学校日本工科大学校の生徒14人と教職員は同月20日、木造仮設住宅の建設を手伝うボランティアを開始しました。 4日間で2DKの住宅60棟の建設の助力であり、生徒や教職員の中には阪神淡路大震災の際に受けた支援の恩返しの意を込めている人もいました。 学生が実際の住宅、特に災害後のデリケートな状況で建築に携わることはやはり不安があること、また学生本人に被害が及ぶ危険性もあることから、初めのうちはボランティアの申し出は断られ続けていました。 そんな中岩手県住田市の町長宛に送った手紙から受け入れてもらえ、実際にこうした取り組みに繋がりました。 学生はマンションや住宅の建設現場でインターンシップを積み、安全教育を受けています。 さらに準備として事前に学校で住宅平面図を見ながら作業の練習も積んでおり、万全の態勢で作業に臨むことが出来ていました。 阪神淡路大震災の際、自宅が全壊した経験のある男子学生は、「周りの家が全部潰れていた光景は覚えている。今回は阪神淡路大震災よりも被害が大きい、少しでも復興の役に立ちたい」と語りました。

「町家の庭」再生プロジェクト

昔ながらの建築・造園技術を学ぶ
姫路城周辺は風情ある町並みが今もなお保存されており、すぐ東にある野里地区もそのうちの一つです。 豊臣秀吉の時代から商業と職人の町として栄えた当地区を今後も保存していくために活動をしている「野里まちづくりの会」は、2013年に姫路造園緑化組合へ依頼をしました。 内容は、江戸時代後期に建築された町屋である「芥田家」の再生です。 そうして発足されたのが2年間のボランティア活動で行われる「町屋の庭再生プロジェクト」です。 専門学校日本工科大学校は発足時既に建築部分の再生に取り組んでおり、姫路造園緑化組合と改めて協力して実施していくこととなりました。

そもそも町屋とは、古民家の一種です。 店舗併設の住宅であるため、当時の一般的な農家が門を構えた敷地内の奥に主屋を置いていたのに対し、通りに面して主屋が並ぶ構造となっています。 日本の各地に町屋は残っており、技術的にも意匠的にも日本の技術力の高さが窺える建築となっています。 今回の芥田家の中庭も典型的な細長い敷地であることから、昔ながらの雰囲気や面影を再現することをコンセプトに計画が立てられました。 それに加えて参加している学生には造園技術の体験を兼ねるとして、四つ目垣や鉄砲垣、ひしぎ垣の製作や、移植、古瓦の延べ段、井筒蓋の製作などの作業を行いました。 期ごとに一週間ずつ工事を進め、最終的には1年以上かけ、2013年の春に完成したとのことです。 専門学生は75名の参加となり、よりリアルな造園・建築技術を経験出来る場として非常に貴重な取り組みとなりました。

かみかわ木造インターンシップ

プロの職人から学ぶ本格木造建築の経験
2018年9月14~17日の期間、専門学校日本工科大学校の学生は木造建築の技術を学ぶための地域的な取り組みである、「かみかわ木造インターンシップ」へ参加しました。 兵庫県神崎郡の神河町で行われた本取り組みでは、3日間の滞在中に地元の職人の手ほどきを受け、町内産のヒノキやスギを用いた木造建築を行いました。 兵庫土建組合神崎分校や町での実行委員会が木造建築を後世に引き継ぐことを目的に、2005年から毎年開催しています。

今回建築したのは木造の塀やごみ集積所です。 職人の助言を受けながら木材をノコギリで切り、ノミで穴を開けるなどの加工から行いました。 参加者の1人は将来1級建築士の資格を目指しており、ノミの扱いや細かい作業が思っていたより難しく、大変さを実感したとの感想を述べていました。

浜風の家の木材をおもちゃに

福祉施設の解体木材を子どもが遊べるおもちゃへ
浜風の家とは阪神・淡路大震災後の子どもたちの精神的なケアを行うための施設でしたが、 ログハウス風の木造2階建てだった当施設は老朽化等もあり2018年1月に閉館、5月からは解体工事が実施となりました。 浜風の家に運営会社はその際に出る木材を何かに利用できないかと、現在も運営している保育施設で使用可能な「子供が遊べるパズル」の作成を日本工科大学校の学生へ依頼しました。 木組み立体パズルや大小2種類のオセロ、木製の掲示板、椅子などが作られ、オセロ等は木目を生かしてあえて色を塗らないといった温かみのある工夫が施されました。 浜風の家の温かみは木だと思う。形が変わってもその木が残ることは嬉しい、と元運営会社代表からも喜びの言葉が寄せられました。

昔ながらの工法で木造住宅、原寸大の軸組に挑戦

西日本初、原寸大の住宅の軸組を建てる実習
専門学校日本工科大学校は大工や左官を目指すためのコースがありますが、該当コースを中心に大工や現場監督を目指す学生は2019年1月、木造建築実習を行いました。 内容としては昔ながらの工法で原寸大の木造住宅を建てるというもので、日本工科大学校の設備内で実施。 原寸大の住宅の軸組を建てる実習は西日本の専門学校で初めての取り組みであり、職人の言葉一つ一つに集中して耳を傾けながら、学生は組み上げていきました。 なお、実習の現場となった日本工科大学校の設備内にある実習棟は2017年の3月に完成し、住宅2棟を建設できる320平方メートルほどのスペースを確保しています。

実際の現場で働く棟梁の指導を受けながら墨付けやプレカットを行い、結果として在学1・2年生約20人で建築面積23平方メートル、高さ約5.7メートルの木造住宅の軸組建築が完成しました。 木材はその感想具合で長さや太さが変わり、事前に確認していてもサイズが合わないことが多々あります。 その際にはしっかりと鑿で削って調節しながら、脚立や足場ののぼって作業を行いました。 また、完成後は解体作業の実習も併せて行われました。 現場監督を目指す女学生は、ここまで本格的な実習は初めて。図面通りにいかないところもあるが、きれいに仕上げたい。と感想を述べていました。

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建築学部の学科紹介

学科・コース名 概要 目指せる職種 目指せる資格
環境建設工学科 建築コース
設計から施工まで、建築を総合的に学び、インテリアやバリアフリーへの理解も深める。

設計士
施工監督員
インテリアデザイナー 他

建築士
施工管理技士
建築CAD検定
インテリアプランナー 他
環境建設工学科 土木・造園コース
土木の基礎である測量・CADはもとより環境分野も学び、自然環境を守れる建築士へ。

施工監督員
測量士
土木コンサルタント
造園デザイナー 他

施工管理技士
測量士
建築士
ビオトープ管理士 他
建築職人マイスター科
大工・左官など伝統の匠の技と合わせてCADを始めとする建築技術の基礎、設計・施工も学ぶ。

大工職人
左官職人
設計士 他

建築大工技能士
左官技能士
施工管理技士
建築士 他
建築士専攻科
難関資格である二級建築士の資格取得を最短で在学中に目指す。全国平均を大きく上回る合格率。

建築士 他

二級建築士
木造建築士 他