自動車検査員の年収って?
自動車検査員の将来性を紹介!
これから自動車検査員を目指そうとしている方は、「年収も気になる」という人も多いと思います。検査員になるためには、自動車検査員の国家資格に受かることが必須です。受験資格は最短でも3年かかります。そんな仕事に就くまで大変な検査員の年収はいくらのか?そして今後の検査員の需要はあるのか?について解説していきます。
自動車検査員の年収について
2021年2月の「求人ボックス」のデータによると、自動車検査員の平均年収は358万円でした。月収にすると30万円ほどで、他の仕事と比べてもあまり高いとは言えませんね。ただし年収600万円を稼ぐ人も全体の数パーセントはいますので、資格やスキル、継続年数などで収入アップも狙える仕事といえるでしょう。
自動車検査員の年収
ここから具体的に自動車検査員の年収を紐解いていきます。
まずは地域別での年収を比較してみましょう。
【地域別の平均年収・地域別の年収が高い都道府県】
地方(平均年収) | 年収が高い県 |
---|---|
北海道・東北(335万円) | 山形県:360万円 |
関東(372万円) | 東京都:399万円 |
東海(360万円) | 三重県:384万円 |
甲信越・北陸(358万円) | 石川県:383万円 |
関西(370万円) | 奈良県:413万円 |
四国(338万円) | 香川県:341万円 |
中国(354万円) | 鳥取県:369万円 |
九州・沖縄(362万円) | 大分県:422万円 |
この表を見ると、地方でも都会でも大きく年収は変わらないと分かります。
次に、年代別での年収を比較しました。
40代のデータだけとれなかったのですが、前後の年代から推定すると300万円後半と考えられます。面白いのが、30代より20代の年収の方が高い数値がでている点です。
若くても資格やスキルがあれば、高収入をねらえる証拠といえるでしょう。
【年代別の年収】
年代 | 年収 |
---|---|
20代 | 371万円 |
30代 | 358万円 |
40代 | ― |
50台 | 399万円 |
シニア | 390万円 |
整備士との年収の差
自動車検査員になるためには、2級自動車整備士として1年以上実務をつむ必要があります。整備士のさらに上の資格が、検査員というイメージです。
では整備士と検査員の年収はというと、実はそんなに差がありません。検査員の年収358万円に対して、整備員の年収は352万円となっています。差が少ないとはいえ、検査員しかできない仕事はあるため、転職やキャリアアップには有利とえます。
自動車検査員の将来について
今後、自動車検査員を目指すにあたり年収以外にも気になるのが、将来性です。
ニュースでは「AIにとって代わられる職業」や「若者の車ばなれ」が注目されていますが、実際の自動車業界は現在どんな様子なのかを解説します。
自動車の始業規模からみる検査員の将来
自動車検査登録情報協会の「自動車保有台数推移表」のデータを見ると、2020年3月で軽自動車もふくむ乗用車の保有台数は6180万8586台でした。前年と比較して+3万台となっています。10年さかのぼっても、マイナスの数字にはなっていなため「若者の車ばなれ」と呼ばれる世の中でも、ちゃんと車が売れているのがわかります。
次に日本自動車整備振興会連合会の「自動車分解整備業実態調査」によるデータでは、2016年からここ数年、整備業界は拡大傾向にあるというデータが出ています。
作業分野別での前年比も、車検整備(+0.9%)定期点検整備(+3.4%)事故整備(+5.3%)とあがっているのが分かります。
このふたつの内容から、現状での検査員の需要は安定してあるといえるでしょう。
ただ、自家用車の保有台数の上り幅が、プラスではあるが上り幅の緩いことから……
・高齢者の免許返還の推奨
・歯止めが利かない少子化
・若者層の非正規が増え、低収入
車に乗る層の減少はこれから先、自動車業界に影響をもたらすでしょう。
自動車業界に影響をあたえるであろう要素があるため、10年後の検査員の働き方は、今と違うものとなっているかもしれません。
自動車検査員の今後の課題
検査員として働くにあたり、課題がいくつか浮き彫りになってきました。そんなかでも大きな課題点をふたつまとめました。
後継者問題
個人経営の自動車整備工場では、経営者が高齢になったものの後継者がいないため、事業を引き継げない「後継者問題」があります。経営を任せられるためには経験が必要なため、なかなか問題を解決できていないのが現状です。
整備員の高齢化・減少
年々、検査員の平均年齢があがっています。その反面、検査員への志望者も増えていない点も問題です。国土交通省は2018年、自動車整備士の不足に対する対応を発表するほど緊迫しています。
最後に
自動車検査員の需要はこれからますます高まっていくでしょう。現在平均年収358万円ですが、需要が高まることにより年収の引き上げも考えられるでしょう。
専門学校日本工科大学校には、自動車整備に関する資格の取得を目指せる環境が整っています。
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自動車学部の学科紹介
学科・コース名 | 概要 | 目指せる職種 | 目指せる資格 |
---|---|---|---|
一級自動車工学科 | 電気自動車、水素自動車などの次世代自動車の最先端の技術と一級整備士を取得します |
一級自動車整備士 自動車検査員 セールスエンジニア 他 |
一級小型自動車整備士 販売士二級 低圧電気取扱者講習 他 |
自動車工学科 | 車を教材にして、自動車整備の基本技術を学び二級整備士を取得する学科 |
自動車整備士 二輪自動車整備士 自動車検査員 他 |
二級ガソリン自動車整備士 二級ジーゼル自動車整備士 二級2輪自動車整備士 他 |
車体工学科 | 兵庫県下で唯一の鈑金・塗装技術と車体整備士の資格を取得 |
自動車車体整備士 レストア技術者 自動車整備士 他 |
車体整備士 有機溶剤作業主任者 中古自動車査定士 他 |