いまさら聞けない。 G検定って何?検定内容や難易度について教えます。
いまさら聞けない。 G検定って何?検定内容や難易度について教えます。
AI関係のエンジニアとして活動する際には、関連資格の取得が検討されます。なかでも「G検定」は実用性が高く、就職・転職時にも評価される資格であるため取得がおすすめされています。AIエンジニアを目指す方や、AIやディープラーニングに関する知識を深めたい方は、G検定の取得が検討されるでしょう。
本記事では、G検定の基本的な概要や取得のポイントについて解説します。
G検定とはどんな資格?
G検定とは、「一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)」が提供する資格です。AIやディープラーニングに関する知識・技術を持つことを証明できる資格であるため、AIエンジニアやAI関連の事業に就く際に取得が推奨されています。
G検定では、主に「機械学習や深層学習の知識」「各種方法論や事例の知識」が取得に求められます。AIは既に多くの事業で活用されていますが、その仕組みを理解して実践に応用できる人材の数は決して多くありません。そこでG検定を主催する日本ディープラーニング協会は、AIやディープラーニングを理解するためのきっかけとして、G検定によるジェネラリストの育成を目指しています。
G検定の試験概要
G検定の取得を目指すのなら、まずは試験の概要を把握するのが重要です。以下では、G検定の試験における基本的な情報を紹介します。
G検定の試験内容
G検定の試験では「多肢選択式」による知識問題が実施され、技術関係の試験はありません。問題数は220問程度が予定され、試験時間は120分となっています。試験場所は各々の自宅となり、オンラインでの試験が実施されます。そのため会場への移動が不要となり、交通費等がかかりません。どこからでも試験を受けられる点は、G検定の魅力の1つです。
G検定の受験資格
G検定を受験するのに、特別な資格は必要ありません。学歴なども関係なく、誰でも受験が可能となっています。そのためG検定の合格に求められる知識を保有していれば、すぐにでも資格取得を目指せます。G検定の受験費用
G検定の受験費用は、一般で13,200円(税込)、学生で5,500円(税込)となっています。受験日から2年以内に再受験する場合には受験費用が半額になり、一般が6,600円、学生が2,750円になります。半額で受験するには過去に受験した際のIDで受験サイトにログインし、そのまま受験の申し込みを行うことで自動的に金額の割引が適用されます。
G検定の出題範囲
G検定の出題範囲は、シラバスの内容がもとになっています。具体的には、以下の内容が試験範囲となります。・人工知能(AI)とは:人工知能の定義、人工知能研究の歴史
・人工知能をめぐる動向:探索・推論、知識表現、機械学習・深層学習
・人工知能分野の問題:人工知能分野の問題
・機械学習の具体的手法:教師あり学習、教師なし学習、強化学習、モデルの評価
・ディープラーニングの手法:畳み込みニューラルネットワーク(CNN)、深層生成モデル、画像認識分野、音声処理と自然言語処理分野、深層強化学習分野、モデルの解釈性とその対応、モデルの軽量化
・ディープラーニングの社会実装に向けて:AIと社会、AIプロジェクトの進め方、データの収集、データの加工・分析・学習、実装・運用・評価、クライシス・マネジメント
・数理・統計
上記内容をシラバスで確認した上で、受験対策を実施するのが基本となります。詳細な出題範囲は、G検定の公式ページにある「G検定の試験出題範囲(シラバス)」からダウンロード可能です。
G検定の試験難易度について
G検定を受験する際には、その難易度をチェックするのが重要です。どの程度難しい試験なのかを把握しておくことで、試験対策にかける時間の目安を立てやすくなります。
以下では、G検定の試験難易度について解説します。
G検定の合格率について
G検定の合格率は、日本ディープラーニング協会のホームページで公開されています。試験の合格率は60〜70%程度となり、具体的な数値は以下のようになっています。2022年第3回:66.17%
2022年第2回:61.22%
2022年第1回:62.10%
2021年第3回:64.45%
2021年第2回:61.50%
2021年第1回:63.77%
G検定は年に3回実施されますが、近年はいずれの回も60%台の合格率となっています。
参考:https://www.jdla.org/news/20221121001/
問題数が多いため素早い回答が必要
G検定は120分の試験時間に対して、問題数が220問程度と多くなっています。そのため試験時には1問にかける解答時間をなるべく短くし、素早く次の問題に移る練習が重要です。G検定に合格するためのポイント
G検定に合格するためには、いくつかのポイントを把握することも大切です。G検定の合格に向けた対策を取ることが、合格率を高める結果につながるでしょう。
以下では、G検定で合格するためのポイントを解説します。
シラバスを徹底的に読み解く
G検定に合格するには、専用のシラバスを徹底的に読み解く必要があります。シラバスはG検定の試験範囲でもあるため、受験本番で出題される知識を効率良く習得することが可能です。まずはシラバスを重点的にチェックし、内容を網羅的に把握するように努めましょう。専門学校で試験対策を受ける
G検定の合格を目指すのなら、専門学校で試験対策を受けるのがおすすめです。プログラマーやAIエンジニアを養成している専門学校では、G検定の取得を1つの目標にしているケースがあります。G検定の取得に必要な知識を身に付けるサポートをしてくれたり、受験対策のコツを伝授してくれたりといったメリットが得られるでしょう。G検定の資格取得後の就職活動も支援されるため、目標とする職業に就ける可能性も高まります。まとめ
G検定は、AIやディープラーニングに関する知識を身に付けるきっかけとなります。G検定の取得と専門知識の獲得は、将来の就職・転職にも良い影響を与えるでしょう。今後AIエンジニアや関連職種に就く予定があるのなら、事前にG検定を受験して知識を証明できるように備えるのもおすすめです。
G検定の受験およびAIエンジニアなどへの就職を目指すのなら、専門学校への進学が推奨されます。専門学校ではエンジニアを養成する専門のカリキュラムを活用し、効率良い学習を進めています。AIに関する知識やエンジニアとして働くための技術がスムーズに身に付くため、短期間でスキルアップを実現できます。
「日本工科大学校」の「AI・ロボット工学科」では、最短2年でエンジニアになるためのスキルやAI・ディープラーニングに関する知識を身に付けられます。G検定をはじめとした各種資格の取得もサポートされるので、効率良く試験対策が行えます。この機会に日本工科大学校のAI・ロボット工学科の魅力をご確認いただき、ぜひ進学を検討してみてください。
オープンキャンパスは体験型!
本校の雰囲気を見学しよう!
IT・AI・ロボット学部の学科紹介
学科・コース名 | 概要 | 目指せる職種 | 目指せる資格 |
---|---|---|---|
IT・AI・ロボット工学科 | 最先端のIT、AI、ロボット技術を学び、エンジニアを養成する学科です。基本情報処理やITパスポートの資格取得を通し、高度情報技術者の習得を目指します。 |
制御系(センサー系)エンジニア 認知系エンジニア 分析・推論系エンジニア |
基本情報技術者 ITパスポート Python3エンジニア認定基礎試験 データベーススペシャリスト試験(DB) 他 |